【0歳児のネントレ】我が家の到達点は「我慢」と「放置」でした

私たち夫婦の考え方として、育児の工程には基本的に無駄なことはないと思っています。ミルクをあげたりオムツを交換したりするのはもちろん、泣いている原因を考えて対処したり、子供が遊ぶ様子をじっと見守ったりするのも、重要で欠かせない工程だと思っています。

そんな私たちですが、育児をするなかで唯一「無駄」だと思った時間があります。それが「寝かしつけ」です。

だいたいどのご家庭でもそうだと思うのですが、我が家の寝かしつけは概ねこんな感じでした。

ただ「寝かせる」ためだけに、汗だくになりながら30分も1時間も部屋の中を徘徊して、ようやく眠ったと思ってそ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと布団に置いたら背中スイッチでまた起きて、振り出しに戻る…これをしている暇があったら、もっとほかの家事ができるのに…

寝かしつけの作業も、子供とのスキンシップとして必要なんだよ、とする説もありますが、限度があるでしょうよ、というのが私たちの考え方でした。というか、ギャン泣きしている子供を必死に揺さぶって、汗だくになりながら寝るのを待つ作業を「スキンシップ」とは思えないというのが正直なところです。それに、抱っこしないと眠れないという状況は、子供の将来のことを考えても良いわけがありません。自分で眠る力をどこかで身につける必要があります。

はるくんが4ヶ月になろうとしている頃、ネットで見つけた「ねんねトレーニング(=ネントレ)」という取り組みが私たちのハートを鷲掴みにしました。自分で眠る力を獲得するトレーニング、これだ!早速調べて実践することにしました。

ネントレにも色々な流派があるようです。まず我が家が出会った方法は以下の通り。

ネントレその1(失敗)

①まずは布団に赤ちゃんを寝かせる

②泣いたら抱っこする

③泣き止んだらまた布団に置く

①〜③を繰り返す。

子供の心が乱れたらすぐにケアでき、泣く時間も短く良い方法だと思い、早速実践してみました。が、これは我が子には合いませんでした。特に②の工程がいけませんでした。はるくんが「泣いたら抱っこしてくれる」という誤った学習をしかけてしまったのです。

幸い、その悪習が完全に身につく前に気づくことができたのでよかったですが、そのまま続けていたら、自力で眠るどころか逆に余計手がかかることになっていたかもしれません。

眠る以外の場面でも、「自分の要求は泣けば通る」という思考を身に付けさせてしまったかもしれません。今にして思えば、すぐに気づいて止めて本当によかったです。

我が家は結局、半分放置して眠るのを待つという方法が合っていました。やり方は非常に簡単です。

ネントレその2(成功)

①まずは布団に赤ちゃんを寝かせる

②親が隣で寝たふりをする

③赤ちゃんが泣いても放置

正直、寝付けなくて泣いている赤ちゃんを放置するのは精神的にキツいものがあります。しかし、「この子の将来のため」と考えて、そこは心を鬼にして我慢。泣きすぎて過呼吸気味になってしまったときは例外的に抱き起こしますが、それ以外は手を差し伸べることなくひたすら我慢です。

最初の方は「泣き疲れて眠るまで待つ」という感じでしたが、徐々に泣く頻度も少なくなり、最終的には「自然に眠るのを待つ」という感覚になりました。この状態になるまで、ネントレ開始から2〜3週間だったでしょうか。思いの外、早く効果が出た感じです。

いきなりですが、フランスでは基本的に泣いている赤ちゃんを放置しておくんだそうです。社会全体がそんな感じなので、赤ちゃんを泣かせておくことについてみんなあまり抵抗がないらしいのです。

そんなフランスのネントレは、暗くした部屋にベビーベッドを置いて、そこに子供を1人放置するというもの。いくら泣いても1人で眠るまで放っておくのだそうです。

この方法、親としては全く手がかからないので、一見楽なのかなと思いました。しかし、我が子が隣の部屋で泣いているときに、冷静に他のことをしていられる自信がなく…きっと、隣で子供の様子を見ながら寝たふりをしている方がよほど精神的に楽なんだろうなと思い、この方法は採用しませんでした。

なお、この方法を知って以降、泣く子を放置することを我が家では「フランスする」と言っています(どうでもいい)。

ネントレを通じて思ったのは、何でも手を差し伸べてあげれば良いというものではない、ということです。一定の年齢になれば、子供は親元を巣立ち、自分のことは自分でできるようにならなければいけません。親がなんでも与えてしまうのは、子供の自立の妨げになります。自分で道を切り開く力を身につけるために、心を鬼にして突き放すのも親の仕事なんだろうな、と、ネントレを通じて学んだような気がします。

ただいま、別件でまた「ちょっと、はるくんに手をかけすぎかな…」と思い直すことがあり、反省しているところです。そんな時は、このネントレのことを思い出し、はるくんを信じて見守ってみようと思います。

うちの子は、きっとできる!

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